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(1) IDプレート
ア. 概要
今回使用したIDプレートには、汎用のIDプレートと、新規設計したIDプレート(I/F付)の2種類がある。
汎用のIDプレートは、車両の後部に取り付け、車両がホームトラックを抜けたことを検知するために用い、車両識別番号を記憶している。
IDプレート(I/F付)は車両の前部に取り付け、車両検知及び車上〜地上間の情報伝送に用いる。
IDプレートの仕様を表3.4−3に示す。

 

表3.4−3 IDプレートの仕様

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なお、地上〜車上間の情報伝送はIDプレートを搭載した車両が地上アンテナの応動範囲内に停止したときに行われるが、この時の情報伝送は列車の固有の識別番号を照合しながら行われる。例えば、地上から車上に情報伝送するときは、情報処理装置からの送信電文内に情報を伝達したい車両の識別番号を格納しておく。車上処理装置では受信内容を解読するときに、この識別番号を参照し、自分宛の情報の時は受信内容を取り込み、そうでないときは受信情報を破棄する。また、車上から地上に情報伝送するときは、車上処理装置からの送信電文内に自分の識別番号を格納しておく。これにより、情報処理装置は受信情報の発信元を特定できるだけでなく、所定車両に対して情報伝送ができたか否かが判定できる。
イ. 構成
IDプレート(I/F付)は、シリアル通信(RS−422)によって車上処理装置に接続される。車上処理装置は、IDプレート(I/F付)の情報記憶部(メモリ)に対してデータの読み出しと書き込みを行う。地上側では地上アンテナを介して、車両固有

 

 

 

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